いなごを探して三千里 長岡～鶴岡

前回までのあらすじ～
時は大昆虫食時代。昆虫食で巨万の富を築いたイナゴ商人が
仕事の合間に放った一言は左利きAB型獅子座を東北へと駆り立てた。
「おれの財宝か？ほしけりゃくれてやる。探せ！イナゴを持ってくれば買い取ってやる。」
左利きAB型獅子座は宝の山（イナゴの生息地）を目指し、夢を追い続ける。
世はまさに大昆虫食時代！！

二日目で、長岡まで行くもいまだにイナゴの気配すらないこの旅。
果たして三日目で何とかなるのか。

三日目も、快活クラブに泊まっていた。
さすがにほとんど寝ていない＋BGMの出どころから最も離れたところを陣取る＋大吟醸のランマ二分の一とのコラボ作品を飲んでがんぎまりしてたので、
女子高校生の無駄遣いを二巻ほど読んでバタンキューして寝れた

朝6時に起きて、出発。
ただ、ナビとの相性が悪く、長岡駅付近をウロチョロしているだけで、７時を迎えた。
幸いなことに河合継之助が弔われている寺を発見できたので、3年ぶりくらいに墓参りして、
旅立つ。

長岡から向かうは、鶴岡。200km以上の距離を快眠の結果もあり、スムーズに超えていく。

途中とちゅうの田んぼで、イナゴがいないか確認するもいなく、
新発田市の農家の方にイナゴどうですか？と聞くと
もうシーズンオフだよ、9月初頭に来なさいと言われる始末。

さすがにこれはショックで、絶望を感じながら鶴岡へ向かう。

途中の日本海の笹川流れではすごいいい景色ではあったが、
心が晴れていないので、素直に感動できず、
なんだかすごいもったいない気がしたので、めっちゃいい景色！！と叫びながら原付でひたすら海岸線を走っていった。

私のポジティブの4割はヨーグルト、3割はエナジードリンク、残りはごはんでできており、
この日はお昼ご飯をしゃぶるわかめしか食べていないこともあり、結構走れメロスの絶望した状況にはげどうした状態だった。

そんな絶望の中あつみ温泉の文字があり、そちらに向かう。
後日気づいたが、あつみ温泉は古くからある温泉で、その中でも萬国屋は日本の宿ベスト10にも入るくらいの屈指の温泉があるところだった。

ただ、コロナ対策が徹底されており、部外者は基本的にお断りの中、はずれたところに
公衆の温泉浴場があり、小さな湯船にようやくつかることが出来た。

いやはや、この日は雨がちらほら降ったり、日本海側からの風にあおられたりもあって、
相当メンタル的にもきついところでしたが、まじでこの温泉には助かりました。

めちゃくちゃ熱かった。ただ、それがもうよかった。
この日は本当に温泉がよかった。ただ、そういう日だった。

いなごがもしかしたらいないのではないか、とすごい帰ってからどう皆に説明しようか、とばかり考えあんさんとした気持ちでいっぱいであったが、自分は準備とか怠る代わりに甘んじて失敗を受け入れるのだろ、と謎の叱咤をするものの、ぱっとしない、本当にメンタル的には結構ぼろぼろの一日だった。