左利AB型獅子座日記

自称ホルモン研究家 田舎に移住しようとしてるところ、ずぼらなのにロハスな生活に憧れている ライフハック系の記事はちゃんと書く傾向あり gwentプロランカー 時々gwentの記事書く。

いなごを探して三千里 本庄~長岡

前回までのあらすじ~
時は大昆虫食時代。昆虫食で巨万の富を築いたイナゴ商人が
仕事の合間に放った一言は左利きAB型獅子座を東北へと駆り立てた。
「おれの財宝か?ほしけりゃくれてやる。探せ!イナゴを持ってくれば買い取ってやる。」
左利きAB型獅子座は宝の山(イナゴの生息地)を目指し、夢を追い続ける。
世はまさに大昆虫食時代!!

一日目は慣れない原付の操作に戸惑いながら、群馬前の快活クラブで泊まった。
さて二日目は...。


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快活クラブで泊まるとき、大切なことがある。
それは、あの店内BGMの出どころのより遠くのシートを選択するのがその日寝れるかどうかの大事な要素となってくるのである。

一日目の夜、それを痛感した。
寝れずに朝を迎え、朝4時に起き次の目的地へと向かう。

その後、眠気がひどくなってきたので、なんとかマックにたどり着き、
朝マックでコーヒーをいただくと一気にやる気が出てきた。

カフェインありがたすぎる。

その後三国峠を(あの司馬遼太郎の「峠」で河合継之助が登りおりしていたところ!感激しかない)
乗り越え(坂道えぐい)
南魚沼のパーキングエリアに止まったのが朝10時半ごろ。

新米の魚沼産コシヒカリと、地元の煮つけ、漬物、なめこ汁の500円のセットが身に沁みすぎた。
最高の出来事でした。

その後また眠気が襲ってきたので、パーキングエリアの後ろにあった芝生で15分ほど仮眠をとることに。

すでに周りは田んぼだらけで、空にはまっさらの青に雲が浮かんでいた。
こんなにも、昼寝を満喫した日はないい。

よく思うのです。
私は特に旅行が好きじゃないんです。
旅先でも、「杉並ナンバーじゃん、日本一周しているんですか?へぇえーうらやましい。。。」
みたいなことを言われます。

その時は「へぇ東北一周してこようかと。日常を忘れてせいせいできて、やっぱり旅は最高ですね」
みたいなへへぇってにやけて言います。

ただ、バイクで走りながら思うのは、このトラックにいつ幅を寄せられてやられるか、
パトカーが通りすぎるだけでも、何かやらかしていないかびくびくしてます。

旅行中も一人旅の時は常に貯金の残高が頭をちらつく。

根っから旅好きじゃないと思う。
ただ、それでも旅に行くのは
普段の日常を楽しむためには、非日常を味わう必要があって、
それこそ、先ほどの昼寝がなんであんなにたのしかったかというと、
その前に快活クラブのBGMに苦しめられて寝られない日があったからで、
と思うと、
多少の苦難は人生のブラックペッパーって誰かが言ってましたが、なるほど確かにと思うのです。

日常のマンネリ化を防ぐためと、今後の人生で、何かの話のネタにするために旅行している気がします。

魚沼につくと、そのまま横にスライドして、長岡に行くのが億劫になって、少しでも北上したいな、
栃尾って聞いたことあるし、そっちいってみますか、と思ったのが最悪だった。

急がば回れとはよく言うもんで、そっからまた峠越えが始まった。
ああやばい間違えた、と思いつつ、そのまま道なりに進み
一つ峠を越えて、栃尾市街への道と、長岡への道がある交差点についたとき、
いや、もう頑張らずに長岡へ行けばいいじゃないかと思ったのも最悪で、
これが本当に最悪の選択で、
また峠を越える道であった。

この道が本当に怖くて、
ほぼ90度近い坂道のトンネルを永遠に下り続ける、あれは本当に死ぬかと思った。
オレンジライトと暗闇が交互に目の前にきすぎて平衡感覚を失い、マジでああ終わりやと思った。

ティージョブズがつねに死について考えろと言っていたけど、
その覚悟があの坂道で身に付きました。

坂道を下りながら思ったね、
あぁこの長い坂道を下り切れたら、今後は気になる子がいたらためらいもなく、告白するんだ、おれって。

長岡、栃尾のトンネルはマジで怖いので、メメントモリ(死を思いたい)したい人は、おすすめです。(私は二度といかない)