『惑わない星』は物理嫌いを克服する最強の漫画
筆者の人生にめちゃくちゃ影響を与えた作品「もやしもん」
その著者、石川雅之さんの次の作品がこの「惑わない星」。
以下マニアックな話がつづきます....。
内容としては、近未来の地球が病気になって、それをなんとかするために、
各惑星にヘルプの手紙を送って、惑星が地球に集まって、
なんとかしようってする話。
少し前に連載されていた作品で、
当時本当にワクワクしながら一巻読んだ時の感想は期待して読み始めただけでに散々だった。
主な理由としては、
・もやしもんのキャラにめちゃくちゃ愛着があった自分としては、
登場キャラクターの使いまわしがすごすぎて、なんか萎えた。
酵母であるS・セレビシエと月の描き方が同じでそれもなんか萎えた。
それでも、手塚治虫が使ってた手法の、同じキャラを他の漫画では違う役割を与えるスターシステムと同じ仕組みだと自分に言い聞かせて読み進めた。
スターシステム|キャラクター|手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL
・だが、惑星の姿の時は重力とかちゃんとあるのに、人になった瞬間(この作品では、惑星が人になります)そういうのがうやむやになるのもよくわからないし、
とりあえず読者の眼福になるように全惑星がグラマラスな女性として描かれてるのも、萎えた。
作中のこの現象の説明に際して、人類はほとんど何もわかっていないんだから、
この現象に関しても、どうやってもわからないやろ(どやっ)って感じも悲しかった。
って当時は思って、一巻以降読んでなかった。
3、4年経って読み返してみると、
相変わらず上記に挙げた部分はよくわからなくて、正直我慢して読み進めたところ、
地球をなんとかするには、まず人類が物理法則を理解しなければならないって話になる。
自然現象のルールを人類の天才が簡潔にまとめあげた、
物理の公式についてわかりやすく説明が始まってようやくこの漫画の伝えたかったことが理解できた気がした。
どこかのインタビュー記事の中で作者の石川雅之さんが、
「自分が嫌いなことを面白く説明する」みたいなことをおっしゃっていたことがあって、
そこから察するに、
「ああ、この漫画では登場キャラとか、それの設定とかはどうでもよくて、
ただ物理法則と惑星に関する面白いと思ったことを表現するための作者の手法にすぎないんやな」と思ってからは、めちゃくちゃ面白いと思って読めるようになった。
とりあえずこの漫画を読む際は、よくわからない設定は、とりあえずスルーして、純粋に物理と惑星について読むぞ!って思うといいかもしれない。。。って思った話でした。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。 ☆やコメントをいただけると泣いて喜びますし、 読者登録までしていただけると「○○さんにに幸あれええええええ」って全力で思います!!