動物の性フェロモン研究者と話してオスのホモサピの生存戦略についてわかったこと
昨日、ひょんなことから動物の性フェロモンについて研究されている博士課程の人とお話する機会をいただいた。
話の中の雑談でオスのホモサピエンスのアプローチって生物的にどうするのが正攻法なのかって話が個人的にとても心に残ったので、記載したい。
色々箇条書きしていくと、
・日本の人間社会では一夫一妻制で
付き合う、付き合わないや結婚するしない決定権は女性にある。
・生物界において、決定権がメスにある場合、オスは選ばれるために尽力する。
わかりやすい例としては、キジは選ばれるために華美な羽をもったり
プレゼントしたり、踊ったり、大きな角を持ったり、
きれいな家を作ったり、様々な形で男は必死に競争する。
・女性は生涯で卵子の数が決まっているため(一つ一つが貴重)、相手に質を求める。
・男性はなんとかして自分の遺伝子を残すため、精子を製造しつづける構造をしている(製造コストが低い)。
言い換えると生物的に、
メス →質の良い配偶者を求める
オス →遺伝子を残すために選ばれることに尽力する。
となる。
つまり、両者根本的に生存戦略が異なる。
話の中で生物的観点からすると、街中のナンパ師やよくあるモテる方法を伝授するサイトのように、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」作戦の方が、より適当であるって結論になった。
昔から映画や漫画などのフィクション世界の多くの作品では純愛を描かれ
読者もその世界観に感動し、そうありたいと願う。
筆者もそう思う。
・自転車の後ろに好きな子を乗せて坂道を立ちこぎしたい
・野球に熱中しメジャーに行って大成し、最終的にはずっと仲が良かった幼馴染と添い遂げたい。
・体が小さくなっても、毎回泊まった宿で殺人事件が起きても、好きな子のことを守りたい
そういうきれいな世界にずぶずぶに没入して生きてきた筆者にとって、オスの生存戦略は生々しくリアルすぎた。
ただ、
知り合いの女性に対して「早く、乗って!」って言ってママチャリの後ろ指さしたら
確実に引かれる年齢になったし、
野球も特にやってないしそもそも幼馴染いないし
そういえばそんなに推理もの好きじゃない
筆者はきれいごと言ってないで、さっさと各諸生物の先輩方の生存戦略を見習ったほうがいいかもしれない...。
生物としてのサガには、従っていた方が大方幸せに生きれるというのが持論なので、少しずつ受け入れていこうと思う...。